【SDGs】プラスチック容器80%削減! 宗禅の食べられる『海老せんべいの器』

2024年2月13日社会貢献活動

菓匠宗禅を「えびせんの器にあられが入ってるお店』と記憶してくださっている方も多い、食べることができる海老せんべいの器。
宗禅の代表商品『極朱珍』『偲朱珍』などの商品で、小さなあられをいれる器として、プラスチック容器に替えて創業時より使用しているものです。

今回は、創業時の開発秘話や海老せんべいの器を作る作業風景などをお届けします。

海老せんべいの器で環境負荷を減らし、よりよい環境を後世に残したい

京西陣菓匠 宗禅のあられ・おせんべいを盛り付けている器は、海老せんべいでつくっています。もちろん海老せんべいですから、食べていただくことができます。

手間がかかるうえに割れるリスクもある『食べられる海老せんべいの器』を使うきっかけとなったのは、創業当時の店舗を作っていた頃のこと。

創業時の宗禅は、店の改装費がなかったこともあり、休日に親戚や友人たちが集まり、西陣本店を開店するための改装を手伝ってくれていました。

素人の寄せ集めですから、お世辞にも美しいとは言い難い仕上がりでしたが、仲間たちの優しい想いがたっぷりと込められたお店でした。

仲間たちの手による改装作業で、古くぼろぼろだった町家が少しずつ店舗らしい様子に変わっていく姿を見た店主 山本宗禅が「京西陣菓匠 宗禅では、未来ある子どもたちに少しでもよい環境を残すために寄与したい」と感じたことをきっかけに、環境にやさしいパッケージ/お菓子として、『食べられる海老せんべいの器』の開発がスタートしました。

創業当時の旧本店

試行錯誤を重ねて完成した『海老せんべいの器』

よくあるプラスチック製の器は、安価で割れる心配もありません。
『食べられる海老せんべいの器』は、割れると返品になるリスクがあります。

そのため、ある程度以上の強度は必要となりますが、固すぎると美味しくない。かと言って、軟らかすぎると包装したときに割れてしまう。
何度も何度も試行錯誤を繰り返しながら、ようやく食べて美味しい理想の器が完成しました!

今でこそ、菓匠 宗禅の『食べられる海老せんべいの器』として認知いただけるようになりましたが、創業当時はプラスチック製の容器と勘違いされたお客様から「子どもが容器を食べてしまった」と慌ててお電話をいただくこともありました。

そこで、器そのものに「えびせんの器」と文字を浮き上がらせるように改良を重ね、現在の四角い海老せんべいの器になったのです。

味と強度のバランスを調整しても、製造工程で数パーセントの割れは発生します。とても効率のよい商品とは言えませんが、信念を大切に創業時の気持ちを貫き通したいという想いにより、より多くの商品で海老せんべいの器を採用するため、丸型の『食べられる海老せんべいの器』の開発も行いました。

海老せんべいの器で、お客様とともに行うプラスチック削減のアクション

このような試行錯誤を繰り返して生まれた『食べられる海老せんべいの器』により、京西陣菓匠 宗禅では、プラスチック容器の約80%削減しています。

宗禅が使用するプラスチックが減るということは、お客様がご自宅で捨てるゴミからもプラスチックが減るということ。「おいしい!」などお味に関するご意見のほかに、「かさばるプラスチックを捨てる必要がないので、罪悪感が少なくていい」といったご意見を頂戴することも増えました。

宗禅が企業としてプラスチックを削減しているだけでなく、ご愛顧くださるお客様とともに環境配慮のアクションを行っているという感覚は私たちにとって大きな励みでもあります。

いち生活者の私たちができることは、地球規模で考えれば小さなものです。それでも、日常の「おいしい」を通した持続的な環境配慮活動として、今後も『食べられる海老せんべいの器』にこだわってあられ・おせんべいをつくり続けてまいります。

『食べられる海老せんべいの器』は、梱包を行う工場の一角で手作業で焼き上げています。そのようすはまた別のコラムにてご紹介いたします。