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Philosophyあられ一粒に十日という
時と手間をかける意義。
京西陣菓匠 宗禅のあられづくりにおいて重要なのは、時と手間。
菓匠 宗禅が生み出すあられはすべて、「洗米」→「せいろ蒸し」→「餅つき」→「寝かせ」→「型抜き」→「筋入れ」→「天日干し」→「焼き」→「味付け」→「仕上げ乾燥」と、10にもおよぶ工程を重ね、7〜10日の時をかける昔ながらの工法を採用しています。
風味豊かで味わい深いあられをつくる方法として知られてはいますが、大変な手間がかかること、大量生産には向かないこともあり、残念ながら現在ではこの工法であられを作る製造元は少なくなっているようです。
それでも菓匠 宗禅が時間と手間を惜しまずこの工程を守るのは、『本物の技・味を追求し、よりよき文化を後世に継承する』を使命と掲げているから。
時をかけることで素材の素晴らしさが引き出されるならば、その時間をかけたい。
手間をかけることで仕上がりの造形が美しくなるなら、その手間をかけたい。
おいしさと美しさでお客様に笑顔を届けたい。
古いものが必ずしも優れているとは限りませんが、効率化の波に人知れず姿を消してしまう文化もある現代。私たちが考えられる手段の中で、可能な限り時と手間をかけ、連綿と受け継がれてきた匠のバトンをつなぐことは、後世の食文化に彩りをふやす選択ではないかと思うのです。
あられ作りの工程については、こちらのページでもご紹介しています。
Material日本で一番うまい
もち米を選ぶ
京西陣菓匠 宗禅では、田を持つことをよしとしていません。
私たちは、常に日本で最もうまいもち米を厳選することで、最上のあられを提供し続けられると考えており、
都度都度、店主 山本宗禅が全国から最もあられに適したもち米を吟味・選定しています。
これは、細工をほどこすという『上技物あられ』の工法にも深く関わっており、繊細な紋様を彫り込む上技物あられをつくるには、本当に品質のよい米でないと製造途中で割れてしまうのです。
門外不出の
百年秘伝醤油
もち米と並び、あられの要となる食材が醤油。
菓匠 宗禅では、長期熟成された底引きたまりに、昆布やかつおの出汁と味醂を合わせて炊いた秘伝の醤油を使用しています。
追い足し追い足し、おおよそ百年。
代々継承してきた独特の旨味は、あられに絡むとろみと濃度が絶妙で、これぞ絶品の風格です。
この秘伝醤油をベースに、西京味噌や赤味噌、柚子、南高梅、京山椒、わさびや和三盆などを合わせ、新たな味を創り続けます。